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Facebook & Ray-Bansの共同プロジェクトによる新しいスマートグラスとは!?

Googleの「GoogleGlass」やBoseの音声スマートグラス「Bose Frames」、カナダのスタートアップNorthの「Focalなど様々なスマートグラスが台頭してくる中で、なんと意外な企業がスマートグラスの開発に乗り出しています。

なんとソーシャルネットワークサービスのFacebookとサングラスメーカーのRay-Banが共同で2021年に新しいARグラスをリリースするとのことです。

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Facebookのスマートグラスについて】

以下は販売用の製品でもプロトタイプでもないあくまでリサーチ用の端末だと紹介しておりますが、これが今後のスマートグラスのベースとなることは間違い無いでしょう。

動画上では研究における様々なプロジェクトについて言及しております。まず一つ目がバッテリー電池寿命です。あらゆるユースケースを想定して重量は70g未満と抑えつつも、電池寿命は1.5時間の継続撮影を可能としています。また電池を充電している間はデータがFacebookのサーバーの方に蓄積されていきます。

 

www.youtube.com

 

このデバイスは左側にRGBカメラを実装しており、そのほかにもジャイロセンサーや磁力センサーなどといった補助的な情報をとるセンサーが実装されているようです。これらが組み合わされることによって動画上ではセンサーがどういった動線を描いているのかがわかるようになっています。

 

またこのグラスには目の動きを捉える"Eye-Tracking"の機能も実装されており、着用者がどのようなコンテンツに興味を持っているか、その視線の動きや注視度合いを元に判断できるようになっています。

 

商用に向けてまだまだプライバシーの問題などいくつか解決しなければならない課題が残っており、まずは9月から社員が社内や公共スペース、自宅などでスマートグラスを装着してテストしていく中で今後の対策を考えていくとのことです。

 

【将来実装が期待できる機能 / Mind-Reading】

FacebookのReality Lab事業部では2019年にアメリカのCTRL-Labtというニューラルネットワーク企業を買収しています。CTRL-Labは人の心を脳からの電気信号を解読すると言われているリストバンドを製造しており、リストバンドを着用することで、自分の考えを使ってコンピューターを制御できるようになるというものです。

 

おそらくこういった機能がスマートグラスに実装されると、わざわざテキストを手入力しなくても、脳で考えていることがそのままテキスト化されコミュニケーションできるということになるかもしれません。

 

本当は言わないでおこうと隠していたことも、もしかすると言葉にされてしまうとなると怖そうですが、、、、

 

とにかく今回のスマートグラスはあのRay-Banと協業とのことなのでデザインなども非常に期待できそうですね。